知覚過敏

知覚過敏は硬いエナメル質や歯茎が何らかの原因で失われたときに、むき出しになった象牙質から神経へと外部の刺激が伝わって起きる痛みです。虫歯でなくても、もしかしたら歯のどこかが痛んでいるのかもしれません。

– 歯ぎしりによる歯の摩耗や欠け
– ゴシゴシみがきの摩耗
– 酸っぱい飲食物や胃酸による酸蝕
– 歯周病で歯茎がやせてむきだしになった歯根
– 古い詰め物の周りの欠け、ヒビなど

“しみる”という現象はいろんな歯の病気の初期症状に似ています。この痛みが軽い知覚過敏によるものなのか、それとも歯の内部で炎症が起き始めているのかを鑑別するには、経過観察が重要です。“受診して即日治る”というケースばかりではないので是非ご理解をいただきたいと思います。

知覚過敏の治療は軽いものから順に試していき、段階的に進めます。

Step0 日常生活に知覚過敏のリスクがないか問診して検査・指導を行います。

Step1 症状をおさえる薬をつけて症状が改善するか経過を診ます。

Step2 さらにガッチリと歯をシーリングします。マウスガードを使って歯ぎしりの影響を和らげます。

Step3 ぶつかり合う歯のかみ合わせの調整を行います。詰め物を詰め直します。

意外なようですが、歯みがきは知覚過敏の改善にとても効果的です。ていねいな歯みがきのみで、症状がかなり改善する方は多いです。つらいなら、歯間ブラシやフロスだけでもよいです。ガーゼで拭くことだけでもよいです。可能な範囲でお手入れしましょう!