検診でよく聞くことば、「C1、C2・・・」って何のこと?

虫歯はその大きさの程度によって、C1、C2、C3、C4とわけます。下の図をみながら次の説明をよんでくださいね。

C1
むしばの範囲が歯の一番表面のエナメル質にとどまっている場合です。痛みは感じません。しかし、鏡で見てください。黒いすじや黒い点が見えたらそれは小さなむし歯かもしれません。
(治療法)黒い部分をけずって簡単な詰め物をします。この程度のむし歯なら殆ど痛みもなく治療を終えられます。1回の治療ですむことが多いです。

C2
むしばの範囲が神経に近い象牙質に達しています。はじめは冷たいものがしみますが、そのうち熱いもの甘いもので、痛みを感じるようになます。
(治療法)初期のうちは簡単な詰め物ですみます。治療回数は2~3回程度。

C3
神経のある場所までむしばが広がっています。飲食にかかわらず、ずきずきと痛みます。痛みがなくなっていたら、それは治った訳ではないのです。神経が死んでしまっている可能性があります。
(治療法)神経を取り除き、その歯にかぶせ物をして、元のように安心して咬める状態にもどします。1~2ヶ月程(場合によってはそれ以上)治療に要することがあります。しかし、ここできちんと治療をしておかないと歯を抜かなくてはいけない状況になってしまいます。

C4
むしばが痛くないといって長い間ほうっておくと細菌が神経を腐らせてついには歯の周りの骨に膿がたまります。
(治療法)歯の根の中を掃除・消毒して治すことができる場合と歯を抜かなくてはいけない場合があります。

歯を失わないためにも定期検診と早めの治療をこころがけましょう!

虫歯の原因は?

お口の中に存在する“むしば菌(ミュータンス菌がその代表格)”が糖質を摂取するときに作り出される酸が長期間にわたって歯に作用すると、歯の表面が溶かされて、むしばとなります。